新規トップ頁
 


建築用油性コーキング材試験方法について

日本で最初に使用された建築用シーリング材である油性コーキング材のJIS規格(JIS A 5751)が廃盤となり10年がたったいま,性能を表す試験方法の規格の必要性が当工業会において再認識されるようになった。そこでJIS A 5751を基にした,日本シーリング材工業会試験方法規格・JSIA001-2011を平成23年3月24日付で制定し,油性コーキングの性能に関して標準化することとなった。

 

はじめに

油性コーキング材は1952年に米国から輸入され,日本で最初に使用された建築用シーリング材であり,1950年代には隆盛を極めた。1955年に発足した日本住宅公団(現在の都市基盤整備公団)が,いわゆる2DK団地を次々に建設し始め,その現場打ちコンクリート造の目地,特にサッシ枠回りに油性コーキング材が使用された。一般建築の他にも1957年に行われた南極観測に使用された組立て建物の目地,1958年に完成した東京タワーでは展望台屋根の実(さね)はぎに使用されたことなどが知られている。このように多くの商品が出回り始めると,当然のように油性コーキング材の品質が問題となり,1961年に油性コーキング材のJIS規格であるJIS A 5751が制定された。油性コーキング材は,1970年代初期までは建築用不定形シーリング材の主流としてその販売量の50%以上を占めていた。しかし建築物の変化に伴い,シーリング材に対する要求性能の高度化,多様化が高まり弾性シーリング材が主流となり,油性コーキング材の使用量は1990年代にはシーリング材全体の使用量の1%以下となった。そしてついにそのJIS規格であるJIS A 5751も2000年3月にその使命を終え廃番となり,油性コーキング材の性状性能を表す規格が表舞台から完全になくなってしまった。しかし,減少を続けていた油性コーキングの生産量も2010年には前年を上回り,性能を表す試験方法の規格の必要性が当工業会において再認識された。

 
制定の経緯

2000年3月に油性コーキング材のJIS規格であるJIS A 5751が廃盤となった時点で,この規格を元にした規格制定の必要性が論じられた。しかしながら,当時油性コーキングを生産するメーカーはそのまま従前のJIS規格を使用していたこともあり,その議論は中断していた。しかし,主成分が天然原料を基にした材料であること,プライマー無しでほとんどの材料に付着すること,そして比較的安価であることから,最近は一定の需要量を安定して確保し,2010年の生産量は前年を上回っている。一方で,JIS A 5751が廃番となって10年経過し,油性コーキング材が酸化皮膜を形成し内部硬化のしにくいマスティック形の材料であることを知っている人も少なくなっている実態が散見され,その評価方法を再度現在の使用法に合わせた形で社会に残す必要性があるとの結論に至った。そこで当工業会はJIS A 5751を基にした,日本シーリング材工業会の試験方法規格(規格番号:JSIA 001-2011)を制定し油性コーキングの性能に関して標準化することとなった。

 
試 験 項 目
試験の分類
試験項目
1)一般性状に関する試験 外観
粘度
密度
収縮率
2)使用条件に関する試験 スランプ
タックフリー
3)性能に関する試験 保油性
 


建築用油性コーキング材試験方法は,1部3,024円(送料別)で頒布します。

→建築用油性コーキング材試験方法申込書はこちらから

 
申込書を表示するためには,Adobe Reader(フリーソフト)が必要です。Adobe Readerが必要な方は左のボタンをクリックし,Adobe Systemのホームページからダウンロードして下さい。 get reader

 

戻る

Copyright 2017 Japan Sealant Industry Association